映画の感想  YESTERDAY ★★★★★

売れないミュージシャンが、もうやめようと決心するのだが、世界的停電が起こり、事故に遭った彼が目を覚ますと、そこは全く変わらない世界なのだが、なぜかビートルズが存在しない世界だった。(オアシスもだけど)

彼はビートルズの曲を覚えていて、(一部はうろ覚えだが)それを発表することによって、世界的スターの階段を上りはじめるが。。。と言うお話。

なんだかアイデア倒れの、ちょっと泣かせに来るつまらない映画かなあ、と思って敬遠していたが、見てみるとすばらしかった。何よりビートルズ愛がすばらしい。ビートルズの曲がやはりすばらしい。 エド・シーランが出て来て、曲作りの競争をする場面があるのだけれど、その時のロングアンドワインディングロードは、沁みたなあ。エド・シーランもビートルズに対する尊敬があるから、出演したのであろうね。

物語はハッピーエンドだけれど、ベタベタしていなくて、上手く纏めている。ある意味結末より、ビートルズのいない世界って、退屈という 主人公以外にビートルズの存在を覚えていた人の言葉がこの映画の主題だ。

主人公の恋人役をやっている女優は、ベイビー・ドライバーでウエイトレスをやっていた人ではないか。主人公の父親は、最近ドラマでよく見るインド系の役者だ。全体にイギリス的なユーモアがあってそれが過度でなく、楽しかった。

ビートルズが解散したとき中学生だった私には心揺さぶられる作品であった。

イエスタデイ (字幕版)

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