困った妄想癖

 日曜日の朝、7時からかな、もっと後だったかもしれないが、確かフジテレビで対談番組をやっている。主に、そのときの旬な芸能人が何気なく話をしていたりする。
 何となくゆったりとして、ちょっと地味で、時には知的と言って良い雰囲気を漂わせているところがなかなか日曜日の朝らしくて結構好きなのだが。
 で、前回はリリー フランキー、長澤まさみ、と女流作家(名前忘れた)。明らかにこれから始まる舞台の宣伝なのだが。
 リリー フランキー、 長澤まさみ という登場人物が僕にとって壺だった。正直のところ、昼間仕事に汲々としているおじさんは、二人がどういう業績を上げているかよく知らない。
 でも、リリーさんの雰囲気と立ち位置は、あくせく働いているサラリーマンには実にうらやましく(才能があって、ふわふわしているようで、でもしっかりもうけているような感じ)長澤まさみは多くの男性がぐっと来るかわいらしさの持ち主だ。
 で、休日の朝の緩んだ僕の頭脳には刺激が強すぎ、止めどない妄想が始まるのである。いつの間にやら、僕がその対談に参加して、にこやかに言葉を交わしているのである!!振り払っても振り払っても、頭はそこに戻ってしまう。
 出かける支度がちっとも進まず、あげくの果てには、バスを逃してしまってではないか。午前中ずっと僕は上の空だったのだ。
 こうなったら、逆療法を試みようか。リリーフランキー長澤まさみのファンになってしまおうか。本当に惑溺してしまえば、迷妄も晴れるであろうか。 なんて考えてしまいました。